スペインは(2021年現在)世界第4位の世界遺産保国です。
文化遺産43件、自然遺産4件、複合遺産2件 の合計49件。
その世界遺産の一つ、セゴビアの水道橋。
首都のマドリッドからも近く、中世の街並みが色濃く残るセゴビア。街はコンパクトで歩いて回れ、街を取り囲む城壁がほぼ全周残っています。水道橋以外にも見どころは沢山あり、おススメです!
どこにあるの?セゴビア
セゴビアはマドリッドから北西に70kmのところにあります。
高速鉄道で約30分、バスで約1時間半ほどです。日帰り観光も出来ます。
セゴビアのバスターミナルは中心地にあるので便利です。電車の駅は離れら所にあります。
セゴビアの水道橋の歴史
スペインにあるセゴビアの水道橋は、古代ローマ人が紀元前80年頃に建設したものです。
11世紀後半にイスラム勢力が一部を破壊しましたが、15世紀末にカスティージャのイザベル1世とフェルナンド2世両王によって修復されました。
その後も、改造や修復が続けられ、19世紀末まで実際に水を供給し続けたそうです。
セゴビアの水道橋の構造
セゴビア旧市街は標高1,002mという高地にあるため、生活用水をどこから引くかという問題がありました。そこで、18km北にあるフリオ川を給水源として、セゴビア旧市街と同じ高さの水道橋を作りました。全長813m、最高部の高さは28.5m、128の2層アーチを持つ構造となっています。花崗岩で積み上げられた橋には、 中央上部に聖母マリア像が設けられています。 石の自重のみで固定され、釘などの接合材は一切使われていないそうです。地震の多い日本では考えられない構造ですね。
水道橋の端っこ
高さが約28mある部分は有名でよく写真にもなっていますが、その端っこはどうなっているのか?と思い歩いてみました。旧市街地外側に向かって左端は階段になっていて水道橋の上の方まで登れます。そこからの風景は絶景です。
反対側の端っこは段々と水道橋の高さが低くなり、最終的にはアーチだけになり普通の壁に繋がっていました。
セゴビア名物料理
セゴビア名物料理は子豚の丸焼きです。老舗のレストランもいくつかあり、今回は有名店の一つ 「Mesón de Cándido」にいきました。ここは水道橋のすぐ横にあり、水道橋を眺めながら食事ができます。
これは、Sopa castellana del siglo XV(15世紀のスペインのスープ)。
15世紀の食事ってどーなの?と興味があり頼んでみました。ニンニクが効いていて思ったより美味しかったです。
左が名物の子豚の丸焼き。皮がカリっとしていてジューシーで美味しかったです。
美味しい食事とローマ時代の遺跡。旅の醍醐味ですね!
まとめ
セゴビアは期待以上に素敵な街でした。その中でも一番見てみたかった水道橋。実際に水道橋を見上げるとその巨大さに圧巻です。積みあがっている石を触ると歴史を感じる事が出来ます。通りを歩いていると建物の隙間からも見え、生活の一部にローマ遺跡があるんだという不思議な感覚でした。一見の価値ありです!
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