スペイン語には、日本語の単語がそのままスペイン語として使われているものがあります。
元の意味から飛躍した意味で使われてるような単語もあります。
なじみのある単語がスペイン人の口から聞けるとは嬉しいね。
Real Academia Española(RAE)が出しているスペイン語辞書に、2021年現在59個の日本語が載っているそうです。
その他の調査でも少なくとも92個の単語が普通にスペイン語として使われているそうです。
南米だと多くの日本人が移民として行った結果、もっと多くの日本語単語が使われていると言われています。
ちなみに、スペインに最初に入ってきた日本語は16世紀で、catana と bonzo(僧侶のこと)らしいです。
ということで、今回はスペイン語になっていて驚いた日本語10個を紹介します。
テレビから聞こえてきたり、新聞、スーパーやレストランのメニューなんかで使われていますよ。
nipón / nipóna (ニッポン/ニッポナ)
スペイン語で日本のことはjapón(ハポン)という単語があります。
なのでニッポンという発音でそのまま この単語が使われていることに驚きました。
例えば、日本文化というスペイン語は
la cultura japonesa (ラ クルトゥーラ ハポネサ)だけではなく、
la cultura nipóna (ラ クルトゥーラ ニポナ) と使われることもあります。
ニッポンて単語が形容詞になってるよぉ!勝手に進化してる~
tsunami(ツナミ)
日本語の津波と同じ気象現象を指す言葉として使われています。また、どっと押し寄せる感じを比喩的に表現する時にも使われていて驚きました。
un tsunami de gente (大勢の人が押し寄せてくる比喩表現)
un tsunamide odio (憎しみという感情が押し寄せてくる)
という感じで使われます。
日本語の”津波のように”って感じですかね~
Kamikaze(カミカゼ)
第二次世界大戦の時の神風特攻隊の事、または自殺行為、危険行為の事として使われています。
よく耳にするのが、高速道路などを逆走する車のことをkamikazeと言っています。
元寇の時の神風のことは知らないみたいよ。説明しても「ふーん」って感じだった。汗
Umami(ウマミ)
スペインのテレビでマスターシェフという有名な番組がありますが、そこで初めて耳にしました。意味は日本語と同じです。シェフ達がUmamiと連発しておりました。
マスターシェフに低い声したイケメンシェフが出てるんだけど、彼の口からumamiという言葉が出たときは感動したね~
Ajinomoto(味の素)
あの味の素です。RAEの辞書にも、”グルタミン酸を使った調味料”と意味が載ってます。
最初は会社名のことを言っているのかと思い混乱してしまいましたが、調味料のことでした。
スペイン人は早口な人が多いけど、初めてスペイン人から早口でajinomotoって言葉を聞いたときは、意表をつかれて、笑えたね~。ここでそんな言葉が出てくるとは。
Surimi(スリミ)
日本のカニカマがsurimiという名前でスーパーで売られています。
すり身の代表がカニカマなのか、、、ちくわやさつま揚げなどの他の練り物製品も作って欲しいと思うのは日本人だけでしょうか。。。
この他、食べ物関係は多くの日本語が使われています。
Sushi, sake, mochi, tempura, tataki, tofu, wakame, kombu などなど。
Emoji(エモジ)
絵文字は日本発祥だから、スペイン語以外の言葉でもそのままemojiみたいですね。
karaoka(カラオケ)
これも今や世界共通の日本語単語ですね。
karate(カラテ)
karateの他にも、日本発祥のスポーツはそのまま日本語が使われています。
yudo, sumo, aikidoなど。
karateca(空手家)、 yudoca (柔道家) も使われているみたいです。
東京オリンピックで、女子空手の金メダルはスペインのサンチェス選手だったよね。
futón (フトン)
綿でできた折りたためるマットレスを指しているようです。多分、敷布団のみです。
他に日本の文化的な単語としては、
samurai, ninja , geisha, kimono, origami, bonsai
などよく耳にします。
まさかスペインで futónが通じるとは思わなかったよ。
16世紀のcatanaから始まり、今では色々な日本語の単語がスペインに浸透しています。
これからのネットで繋がったグローバル社会では、もっとスピードアップして様々な単語が行きかうのではないでしょうか。
マイナーな言語と思っていた日本語が聞こえてくるのは、嬉しくなる瞬間です。
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